
春野事典
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UPDATE : 2009/04/03 11:45:40 | データ件数 : 33件
「と〜」は、1件です。
朝寝坊で失敗した殿様(昔話「ふるさと春野の伝説」より)【あさねぼうでしっぱいしたとのさま】
その昔、田河内(たごうち・現在の春野町)の殿様と原山(わらやま・現在の中川根町)の殿様の間で、領地をめぐる争いが起こりました。二人の殿様は、話し合いによって領地の境を決めようと、相談を続けましたが、お互いに納得のできる領地境が決まりません。
この話し合いは何回も行われましたが、最後に次のような方法で領地境を決めることにしました。
いつまで話し合っても、領地境が決められないので、明日の朝、両方の殿様が早起きをして、自分の城から相手の城に向かって歩き出し、二人が出会った場所を領地境にしよう。ということに決まりました。
翌朝、原山の殿様は、いつもより早く起きて田河内に向かって歩き出しました。
しかし、田河内の殿様は、うっかり寝すぎてしまい、目が覚めた時には、夜が明けてからだいぶ時間がたっていました。
慌てた田河内の殿様は、したくもそこそこに、大慌てで原山に向かって走って行きました。
けれども、いくらも行かないうちに原山の殿様と出会ってしまったため、約束通り、その場所が領地境に決められました。
田河内の殿様は、朝寝坊をしてしまったために、自分の領地が少なくなってしまいました。
*参考資料:「春野歴史物語」
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